2011/04/18

震災によるIT市場への影響は6000億円!?

businessNetwork.jpより、「震災の影響で国内IT市場は6000億円縮小 ~スマートフォンは高い成長率を維持」を読んで。
IDCジャパンが、2010年以降プラス成長を見込んでいた国内IT市場は、震災による二番底のために、6000億円強の市場規模縮小になるとの見通しを発表。前年比0.6%増から同4.5%減への下方修正と言うけれど、12兆6172億円から12兆165億円へと言われると、そんなもので済むのかしらん、というのが率直な印象。みんなが、気分に流されたり、横並びで投資計画を白紙にして様子見に入るようだと、こんなものでは済まないのではないかと心配。何しろ、阪神淡路の時と違って、年内は原発問題を抱え続けるのだから。

先日開催された、選考委員を務める情報セキュリティ懸賞論文の会合でも、BCPあるいはディザスタ・リカバリというワードへの関心が高かったので、「パブリッククラウドやデータセンターアウトソーシングサービス、テレワーク、Web/ビデオ会議、SNSなどに対する注目も高まる」という記事のうち、前の2つは疑いないだろうけれど、後ろの3つは具体的にどの程度市場規模に貢献するのだろうか。テレワーク、Web/ビデオ会議は業務フローを見直さないと、効果が出ないのだけれど、日本人はやり方を変えるのが嫌いだし下手。昔TV会議システムの会社にいたとき、湾岸戦争や911の後、確かに欧米市場では売上が伸びたけれど、日本では今ひとつ。紙が配られないとメモも取れないし、意見を求められるのが大の苦手な人ばかりだから、テレビ会議は日本じゃダメといったことをよく言われたし、事実少しは売れても、たくさんは売れなかった。あのころより、日本の意思決定がより合理的、効率的なものに進化しているのであれば、テレビ会議システムも有効利用されるのだろうけれど。
また、SNSが指すのが"ツイッターが有効"、という程度の話なら、国内IT市場にどうやってまとまった規模の貢献をするのか、実に興味深い。震災後に社内SNSの推進に関わっている人の話を聞く機会があって、その時にはマネタイズをほとんどあきらめたと言っていたけれど、こちらも気運が改まるといいのだけれど。

多くの人たちの尊い命と深い悲しみを考えると、311後の日本は変革されなければならないとつくづく思うのだけれど、そのための投資が表層的な思いつきで浪費されてしまわないことを切に願っている。こう見えても、私も「日本の力を信じたい」クチです。