目次
◆ イノベーションはどこから生まれるのか
◆ フレーミングの転換
◆ プラットフォーム競争
◆ ものづくりからアートへ
◆ 起業とファイナンス
◆ 成長のエンジン
◆ 知的財産権はイノベーションを高めるか
◆ 日本の挫折
◆ イノベーションの可能性
■ ケース1 任天堂の「水平思考」
■ ケース2 IBM-PC対クローン
■ ケース3 スティーブ・ジョブスの「自閉的」戦略
■ ケース4 ITバブルとウェブ2.0
■ ケース5 ソフトバンクのまぐれ当たり
■ ケース6 電子書籍
■ ケース7 ソニーの失敗
エッセンス1
どうすればインキュベーションに成功するかはわからないが、失敗には法則性がある。
特に…擬陽性(うまくいくと思って失敗する)と擬陰性(うまくいかないと思ってやめてしまう)の部分l。
もの(ハード)づくりの時代からソフトウェアの時代に遷移している→ソフトウェア開発は大規模な投資を必要としない→擬陰性に対して寛容になれる→イノベーションが発生する可能性が高まる
今の日本はこのスパイラルになっていない。
エッセンス2
イノベーションとはフレーミング(市場の見方)である。顧客の要望を聞いても、イノベーションは生まれない。
重要なのは仮説を立て、市場の見方を変えること。
※超が付くほどの辛口で知られるジャーナリスト、言論家(?)の池田信夫氏のイノベーション論。
出身は経済学だけれど、経済学に立脚した部分よりも、氏の豊富な知見と冷徹な評論のほうが、興味深かった。知的財産権や著作権について否定した箇所などは、最終的に言わんとすることはうなづけるのだが、その前の経済学的視点からの評価については舌足らずで、かえってわかりにくくなっていた。これを省略してしまうと、池田信夫的で無くなってしまうのだろうからいらないと言わないが、(無料のブログではなく)ちゃんと対価を払って購読しているのだから、もう少し丁寧に説明してほしい。
普段の氏のツイートをフォローしているので、私自身は「こんなことも知らないのか!」という浅学非才に対する冷徹な視線には慣れているが、そうでない他人に紹介するのを気後れさせるところがある。
この本については、もう少しきちんとまとめてみようと思う。